マボロシの東京散策2002 #01

初めて『マボロシの東京散策2002』をお読みになる皆様へ。

皆様こんにちは、2009年の高坂です。
これから皆様がお読みになろうとしている作品は、2002年の高坂が書いたものです。
いやはや、お恥ずかしい。そして青臭い。
その当時の文章のリズムにどこかしら懐かしさも感じられます。それでも頑張ってそのまま公開です。冷や汗ものです。

初公開は「鈴木=団長」が配信していましたメールニュース上でのことです。高坂が原稿を書いて鈴木に送り、そこで鈴木の補足説明や感想が括弧書きで挿入され公開という段取りにいつのまにやらなりました。

今だからこそ、なにかしら無職の風来坊の高坂の頭の中が垣間見えそうな見えなさそうな文章が涙ぐましい。

全部いっぺんに読むにはなかなかボリュームがありますのでお気をつけ下さいませ。

ではでは!                               2009年吉日 高坂光尚

第1話 準備

準備とはいうが、きまぐれに始まってしまった。
かねてから、ドコかへ行きたいとは聞こえていたのだが、本気にはタカサカには聞こえていなかったのだ。
ある日のメールに、ところで、旅行の話はどーなった?ってな感じの文章が読めた。
 
あ! 本気だったんだあ。(注 気づくのがおせえよっ!!)

それから、その日のタカサカは何かが違った。行動が早かった。

まずは、名鉄観光におじゃました。
マズないだろうと思っていた。だって、その日は2001年の12月21日だ。
年末年始の予約など、とーのムカシに埋まっていると思うのも当たり前だろう?

んで、聞いてみたのだ。
あるというではないか。3人分。奇跡である。

おしいのは日程であった。できれば3泊したいという意向があったのだ。
けれど、2泊3日しかないという。
しかたがない。ほんとしかたがない。正月休みは限られている。

パソコンの端末の前で、予約はどーします?と迫ってくる。さて、どーする?

あと1点問題があった。
出発は午後2時の飛行機しかないというのだ。それでは、せっかくの2泊3日の時間で半日が確実になくなってしまう。なんとか午前の便はないですか?と聞いてみるが、ニベもなくありません、と言われてしまった。タタミかけるように、この便も先程キャンセルが出たものなんですよ、と言うのだ。

さあ、決めるしかないだろう? そーだ、だから決めたのだ。

二人は働いている。そしてタカサカは勝手に決定してしまうのだ。正直ヒヤヒヤしたものだ。

続き