2005年4月21日
岡本敏子さんがお亡くなりになりました。ショックです。
タカサカは岡本太郎が大好きです。バラエティー番組でのスタッフの期待以上の奇妙キテレツな言動。当時の片岡鶴太郎との微妙な掛け合いは永久保存版にするべきでしょう。サイコーです。
岡本太郎さんの芸術は論評できないくらいの強烈なオリジナル。気分を良くする、悪くするという次元を越えた表現でした。
そんな岡本太郎さんが亡くなったあとに、岡本太郎の存在を国内外に大きくアピールし続けた秘書が養女である岡本敏子さん。
近年の岡本太郎ブームはもともとの存在の圧力も重要ですが、岡本敏子さんの行動力に頼るところが大きかったのではと推測します。
タカサカには1年ほど仕事もせずにぼんやりと過ごす時期がありました。そんな時に訪ねたのが「岡本太郎記念館」でした。
東京、青山にある岡本太郎さんのアトリエ兼自宅。そこが記念館です。岡本敏子さんは記念館の館長さんでもあります。
おしゃれな服屋さんや雑貨屋さんのならびに、静かなたたずまいでうっそうとシダ植物の生い茂る庭が見えます。自宅ですから玄関も普通です。靴をぬいでお邪魔します。
とても偶然なのですが、パタパタパタとせわしないスリッパの音。振り返ると岡本敏子さんの笑顔に出会いました。なにか言葉を交わしたかったのですが、なにも出てきません。軽く会釈をするとニッコリ微笑んで「直接病院にいきますからぁ…」という言葉をスタッフに申し送りして、またパタパタパタと2階へと上がっていったのでした。
なんてことない記憶ですが、たった一度のすれ違いの時間が、お亡くなりの報を聞いて思い出されました。
タカサカは現在「ぐるぐる模様」をぐるぐるし始めて3年目になろうとしています。記念館を訪ねた後に突如として「ぐるぐる模様」に興味を持ったのでした。
その時間が「ぐるぐる」を生んだとすると、FLOWMOTIONにとって岡本敏子さんは今につながる何か重要な意味があったような気がしています。
感謝感謝。