マボロシの東京散策2002 #12

第12話 青山のだるま 2002年1月5日土曜日

さあ、青山ブックセンターの本店だ。

ABCのハタのはためく通りを歩いていく。
ああ、オナカがすいた。時間は昼近い。なんとなくおいしそーな匂いもする。
ちなみに、この日の計画では

『たいめいけん タンポポライス 1850円』
を食す予定であった。あくまでも予定である。

今は亡き伊丹十三監督の映画『タンポポ』で一躍脚光をあびたオムライスの名品とホマレ高い。
タカサカの記憶では、『愛川欽也の探検レストラン』という番組でオムライス特集があり、伊丹と二人であーでもない、こーでもないとオムライス談義をしていたことが懐かしく思い出される。

近代ビルの地下に青山ブックセンターはあった。
エスカレーターで2人は導かれた。

見た目、なんだか普通な店構えのため、2人はいくぶん盛り上がりに欠けてしまったきらいがあった。
しかし、入ってみると、サスガの青山ブックセンターである。広さも程よく、内様も充実。素晴らしい。

団長はうーん、専門的なので、タカサカにはうまく説明がつかないのだけど、なにか『色』に関する一般ピープルには必要のない仕事に必要な本を探してる様子。
(注 結局、探していたような本は見つからなかった。とはいえ青山ブックセンターのような本屋があるとデザインやアートに関心のある人は大助かりだね)

タカサカは友達が欲しいといっていた『タイガーマスク二世』を買った。

明和電機製のサバオストラップの銀を発見。つい買ってしまった。実は、タカサカはゴーヤマンのストラップを使用していたのだが、いつのまにやらゴーヤマンがどこかへ行ってしまっていたのだ。これは『つい』というよりも、必要に迫られて購入したといえるだろう。実用的な買い物は後悔が少ない。

大きなレジ台へと向かう。正月明けの会話を楽しむ店員たち。タカサカに注目である。ナゼカ?
だるまを配りたくて仕方がなかったようなのだ。あと少しで配り終える感じなのだ。

ちなみに、団長はだるまの配付を断った。タカサカは頂戴した。

さて、このだるまの由来を少し記述しておこう。

「青山ブックセンター福だるま

時代は280年前にまでさかのぼります。このだるまは水戸光圀が尊敬した中国帰化僧東皇心越禅師により開山された高崎市鼻高町の少林山達磨寺のものでございます。
目無達磨、祈願達磨とも呼ばれます。
願いを込めて、だるまの左目を入れ、願いがかなった時に右目を入れるならわしになっております」

とのこと。

ああ、いいものを頂いた。しかし、まだ、左目には目が入っていないのだ。早く入れなければ。
(注 ぼくは荷物になるのでもらいませんでした。選挙事務所じゃないんだから、部屋にだるまがあっても仕方がないし…)

さて、団長もよさげな本を購入。
2人は改めて岡本太郎を目指す!

続き
#11